ダイワの25紅牙IC150-Cのインプレ集

紅牙 IC 150-Cは、タイラバゲームを極めるために開発された最新鋭のベイトリールだ。鯛という特別なターゲットに敬意を払い、より確実に掛け、確実に獲るための機能を徹底的に追求。巻きの快感を最大限に引き出し、アングラーにとって「ずっと巻いていたい」と思わせる究極のフィーリングを実現している。

このリールの核となるのは、DAIWAの最先端技術であるハイパードライブデザインだ。特にギア部分においては、ハイパードライブデジギアの歯幅をアップすることで、低負荷時から高負荷時まで滑らかな回転を維持。130mmのアルミ製クランクハンドルとの組み合わせにより、一定速度での巻き取りがしやすくなり、タイラバゲームに最適な巻き上げ性能を誇る。さらに、フレームやハンドル側サイドプレート、セットプレートにはアルミニウム合金を採用し、強靭な剛性を確保。大鯛とのファイトや、ディープタイラバでの高負荷にも耐えられる設計となっている。

ドラグシステムには、ATD（オートマチックドラグシステム）を搭載。特に低ドラグ域の調整幅を広げることで、タイラバ特有の繊細な駆け引きを可能にしている。また、シンクロレベルワインド機構により、ラインの放出と巻き取りがスムーズになり、より安定したライン管理が実現。電子ドラグサウンドも搭載され、物理的抵抗を排除したスムーズなラインの放出をサポートする。

さらに、紅牙 IC 150-CはDAIWA CONNECTEDに対応し、スマートフォンと連携することで、より高度な釣りの分析が可能になった。巻き上げ速度や落下速度を数値化し、ヒットパターンの再現性を高めることができるほか、ドテラ流しでのタイラバのレンジも容易に把握可能。アングラーが狙ったレンジに的確にアプローチできるため、効率的な釣りを実現する。

ICカウンター機能も充実しており、10cm単位で水深を測定できるほか、デプスアラームや巻き上げ速度表示、落下速度表示など、細かい情報をリアルタイムで確認可能。LEDバックライト付きで、夜間や薄暗い状況でも視認性は抜群だ。さらに、電池交換もセルフで行えるため、不意の電池切れにも迅速に対応できる点も嬉しいポイントだ。

ハンドルには130mmのロングハンドルを採用し、巻き上げ時の負担を軽減。特にハイギアモデルでは、長めのハンドルが巻き重りを解消し、快適な操作性を提供する。また、パワーライトノブMLを搭載し、指へのフィット感を向上させ、長時間の釣行でも快適なグリップ感を維持できるよう設計されている。

紅牙 IC 150-Cは、タイラバの本質を突き詰めたリールであり、基本性能の大幅な向上とデジタル技術の融合により、アングラーに新たな戦略と楽しみ方を提供する。これまで以上に快適で、確実に釣果につながる操作性を持ち、タイラバシーンをリードする存在となることは間違いない。