TIERRA IC 300-Cは、ジギングリールの新たな進化を体現するロープロファイルモデルだ。ハイパードライブデザインに基づいた高剛性ボディと、DAIWA CONNECTED対応によるスマート機能を融合させたことで、従来のジギングスタイルを根底から覆すポテンシャルを秘めている。軽量かつコンパクトなロープロリールのパーミング性を活かしながらも、丸型リールに匹敵する剛性を持ち、タフな環境下でも安定した巻き上げ性能を発揮する。
最大の特徴の一つが、DAIWA CONNECTED対応によるデジタル機能の充実だ。ICカウンターによる水深の正確な把握はもちろん、ドテラ流し時の斜めフォールでもジグの現在位置をリアルタイムで確認できる。デプスアラームや電子ドラグサウンドの設定もスマートフォンアプリで簡単にカスタマイズ可能。釣行データを記録し、ヒットパターンを分析することで、フィールドを離れても釣りの戦略を練ることができる。さらに、アップデート機能を備えているため、リールの性能を常に最新の状態に保つことができる点も魅力だ。
ハイパードライブデザインにより、リールの基本性能も飛躍的に向上している。ハイパードライブデジギアの採用により、長期間にわたって滑らかで力強い巻き上げを維持。ハイパーダブルサポート構造がピニオンギアを安定的に支え、負荷のかかる場面でもスムーズな操作を実現する。ハイパーアームドハウジングにはアルミニウム合金を採用し、軽量ながらも高い剛性を誇る。また、ハイパータフクラッチにより塩ガミのリスクを大幅に低減し、過酷な環境下でもトラブルフリーな使用が可能となっている。
ジギングにおいて重要なドラグ性能も抜かりない。ATD(オートマチックドラグシステム)を搭載し、魚の引きに応じて滑らかに効き続けることで、ファイト中のラインブレイクを防ぐ。さらに、電子ドラグサウンドが採用されており、物理的抵抗のないスムーズなドラグ動作を実現。ドラグ音は3種類から選択でき、イヤホンを通じて聞くことも可能だ。
加えて、シンクロレベルワインド機能により、ラインの放出と巻き上げの際にスプールと連動したスムーズな糸送りを実現。均等なライン巻きをキープし、フォール時の引っ掛かりを抑えることで、より精度の高いジギングが可能となる。ハンドルには75-85mmのアルミ製クランクハンドルを採用し、力強いジャークアクションにも対応。ハンドルノブはLサイズ対応で、好みに応じたカスタマイズも可能だ。
また、ユーザー自身で簡単に電池交換ができるICカウンターを搭載し、突然の電池切れにも対応可能。防水仕様の電池蓋を採用しているため、海上での使用にも安心感がある。さらに、メカニカルブレーキノブはクイック調整が可能で、ジグのフォール速度やキャスト時の微調整が素早く行える。
TIERRA IC 300-Cは、ジギングにおける操作性、剛性、デジタル技術を高次元で融合させた近未来型リールだ。実釣性能はもちろん、データ分析によるスキル向上や、アップデートによる機能拡張も視野に入れた設計は、まさに次世代のジギングスタイルを切り拓く存在となるだろう。
25ティエラIC300-Cのインプレ集
ダイワの25ティエラIC300-Cのインプレがありました。